マイクロ波加熱の応用例

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19.3.5 窯業関係

(1) 陶磁器などの予熱

大量生産されるお茶碗、お皿などの製造工程で、図19.3.29示すように茶碗・皿など石膏型に成型された生地(杯土:粘土の一種)をマイクロ波により若干加熱(10℃程度)ると、生地の強度が増して石膏型より成形生地を抜き取る際の「切れ(クラック)」の発生が抑えられる。

図19.3.30に実用装置の外観の一部を示し、マイクロ波出力数十kW、周波数2450MHzの加熱装置が殆どである。

図10.1.5 テ−パ導波管 図10.1.6 変換導波管
図19.3.29茶碗と石膏型の関係
尚、抜き型後の成形生地の乾燥・焼成、釉薬など塗布後の焼成など、より高温への加熱にも利用可能と考えるが、放熱が多くなり設備が膨大となるとともにランニングコストが大幅に高くなり利用例は少量生産の場合を除いて無いと思われる。
前記マイクロ波加熱による成形生地の強化例は、壷、衛生陶器や洗面台などの製造工程で、対象製品成型後、搬送過程での歪・クラックなどの発生防止のため、ホーンアンテナを利用し機械的に脆弱な部位を選択的に10℃程度アップするようマイクロ波エネルギーを照射・加熱している例もある。

図19.3.30磁器マイクロ波予熱装置
図19.3.30磁器マイクロ波予熱装置

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