マイクロ波加熱の応用例

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19.3.3 木材関係

(1) 木材の接着

鉛筆、家具、ドラムなどの木材部材を接着する場合、酢酸ビニ―ル系、尿素系、フェノール系接着剤を利用、それらの接着剤をマイクロ波加熱し急速硬化・接着が可能である。鉛筆板への応用例として図13.1.39に示したが、その応用装置のオーブン内を示したものが図19.3.21である。

図19.3.21 オーブン内の鉛筆板
図19.3.21 オーブン内の鉛筆板

鉛筆製造工程への応用の具体例は、図19.3.22 (a)にあるような9本の溝が加工されている2枚の板(スラットと呼ばれ、片側に接着剤を塗布)に鉛筆の芯をサンドイッチ状に挟んだ組板を数十組重ね、圧締状態でマイクロ波加熱するものである。この場合、接着剤が優先的に選択加熱されて硬化し板同志が接着され(板及び芯も若干は加熱される)、冷却後、切断し市販の鉛筆となる。

従来製法は、図19.3.22 (b)に示す圧締ジグに組板を固定した状態で温風乾燥、自然乾燥など半日程度放置し接着剤を固化しており、この方法にマイクロ波加熱法に比べて処理時間が大幅に短縮でき(加熱時間は1分程度であり、冷却も数十分程度に短縮される)、合理化がなされている。図19.3.22 (a)で上方は黒鉛筆、下方が色鉛筆(芯が太い)となっている。

(a) 鉛筆の芯と板
(a) 鉛筆の芯と板
(b) 鉛筆板・圧締ジグ装着状況
(b) 鉛筆板・圧締ジグ装着状況

図19.3.22 鉛筆板の接着例
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