誘電加熱装置

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(2) 木材曲げ成型プレス装置

薄い板材に接着剤を塗布し重ね合わせた積層板、家具用部材(テーブル、椅子など)、建築用Rコンパネなどを型にはめ込みプレスで1MPa(10kgf/cm2程度)の圧力を加えながら誘電加熱すると木材の可塑性が増して、曲げが促進され易くなると共に、冷却後は接着剤が固化し、所定の形状に固定化される。
図17.5.3 は本装置を示しており、固定化されたV字状材木の状況も見て取れる。本装置の主な仕様は以下の通りである。

図17.5.3 木材曲げ成型装置
図17.5.3 木材曲げ成型装置

・発振出力:12kW(電源入力20kVA)

・周波数:13.56MHz

・プレス範囲:1500*600(mm)

尚、木材加工用としては各種成形装置の他、板はぎ・枠組・縁張り・木箱などの接着、大・中・小断面集成材のプレス接着装置などが商品化されている。

(3) 高周波ウェルダー

各種ビニール加工製品やポリエチレンなどオレフィン系フィルムなどの溶着、アクリルテント及び綿帆布の溶着(溶着フィルム併用)に高周波ウェルダーが利用されている。それらのフィルムに2重或いは3重の段差があっても容易に溶着可能な機能を有している装置も実用化されている。
更に、FF(フレキシブル・フェイス)シートやバックリット(ポリエステル織物)を利用したシート看板(ビルの壁などに取り付けられている大形看板)はデザイン上継ぎ合わせ部が目立たない仕上がりが必要であり、このようなシートの溶着にも利用されている(図17.5.4 の右上の写真参照)。

図17.5.4 高周波ウェルダー
図17.5.4 高周波ウェルダー

図17.5.4は高周波ウェルダーの外観を示しているが、主な仕様は以下の通りである。

周波数:40.46MHz

発振出力:8kW(電源入力;14kVA)

加工範囲:850*250(mm)

本処理方法は、フィルム部材の接合部を電極で挟んで高周波エネルギーを供給しフィルムを溶融・接合するが、マイクロ波加熱では、マイクロ波エネルギーの焦点をフィルム材の特定位置に絞り込むことは難しく、このような処理方式での加熱は不可能である。

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