マイクロ波照射部

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12.2.3 ホーンアンテナ式

(1) ホーンアンテナ形加熱炉
ホ−ン状のアンテナを導波管の先端に設けた照射形式が一般的であり、マイクロ波エネルギーを被加熱物に集中的に照射することが可能である。岩石などを加熱・破砕する場合に用いられることがある。しかしながら、マイクロ波エネルギーを空中放射することになりシールドカバーの中に装置全体を収容するなど何らかの電波漏洩防止策を講じなければならないのが難点である。

図12.2.4 定在波形加熱炉
図12.2.4 定在波形加熱炉

(2) ラダー形加熱炉
図12.2.5 はラダ−形加熱炉であり、この加熱炉は前述のスロット導波管形加熱炉で得られる電界強度よりも高い電界強度が得られる(50〜100倍程度)のが特徴で、ラダ−の上方近傍に被加熱物、例えば本の背表紙や伝票の帳合い部を通過させて、その部分を集中的に加熱するものである。尚、ラダー形加熱炉で得られる電界強度が非常に高いため、塵埃などの異物がラダー面に付着すると放電などの異常が発生し易く、使い難い一面もある。

図12.2.5 ラダ−形加熱炉
図12.2.5 ラダ−形加熱炉

(3) スロットアンテナ形加熱炉

導波管に複数のスロットを加工したアンテナを形成しマイクロ波電力を故意に漏洩させて被加熱物に照射するスロットアンテナ方式である。

スロットアンテナは、マイクロ波オーブンにマイクロ波エネルギーを給電する場合、オーブンの壁面より導波管を利用して給電するのが一般的だが、このような場合、小さいオーブンでは被加熱物の近くにマイクロ波エネルギーを給電することがあり、マイクロ波が十分広がらずに被加熱物に照射されるため加熱ムラ発生の要因となることが多い。

これを避けるためスロットアンテナを利用することがある。これは導波管に複数のスロットを加工し、その部分よりマイクロ波を放射するものである。

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