マイクロ波照射部

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12.2.2 導波管式加熱炉

(1) 導波管形加熱炉
紙やフィルムのようなシ−ト状の被加熱物は、体積の割には表面積が大きい形状であるため、前記箱形オ−ブンを利用した場合、発熱速度に比べて放熱量が多く、なかなか温度が上昇しない。このようなシート状のものに高い電界を集中させて効率良く加熱するための照射炉として、図12.2.3 (a)に示すようなスロット導波管形加熱炉がある。
これはシート状の被加熱物とマイクロ波との結合を良くするため導波管の最大電界発生部に電界と平行に、被加熱物を連続的に通過させるようにしたものである。尚、この導波管を (b)図のように多段回数・折り返し形成し、マイクロ波エネルギーの吸収効率のアップを図るのが一般的である。

(a)スロット導波管形加熱炉
(a)スロット導波管形加熱炉

(2) 定在波形加熱炉
導波管の先端を短絡して故意に定在波を発生させ、導波管の中央線上の定在波の腹部に穴を加工して、テフロン、石英、アルミナ磁器などのマイクロ波損失係数の小さい材料製のパイプを挿入して、その中をスラリーや液体など流体の被加熱物を流しながら加熱処理する定在波形導波管加熱炉がある。図12.2.4にその概略図を示している。
この加熱炉の場合、整合器を利用しマッチングをとるとマイクロ波吸収効率を95%以上確保することも可能である。

(b) 多段式スロット導波管形加熱炉
(b) 多段式スロット導波管形加熱炉
図12.2.3 導波管形加熱炉

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