マイクロ波発生装置

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F 低リップル電源(スイッチング電源、その他)
1.大容量コンデンサなど利用(従来形)

大容量のコンデンサやチョークコイルを利用し陽極電圧をほぼ直流にした昔ながらの低リップル電源があるが、装置が大形となり最近はあまり見かけることは少ない状況である。

2.スイッチング電源(インバータ電源)

最近では、価格面で高くなるがスイッチング電源を利用したものが実用化されている(インバータ電源)。小形・軽量化をセールス・ポイントにしており、使う側としては価格面を除けば扱い易いものである。

価格については、工業用は大量生産は難しく高めになることはやむを得ない。単位出力当たりの価格を比較すると概略下記のようになる。

従来形空冷式・出力可変形:40万円/kW程度で、インバータ形空冷式・出力可変形;100万円/kW程度である。尚、インバータ利用マイクロ波発振機は加熱には殆ど利用されず、CDE装置などプラズマ発生などに多く利用にされている。

補足説明:リーケージトランス

リーケージトランスは図9.1.8(a) のように内鉄形変圧器の一方の脚に一次巻線を巻き、他方の脚に二次巻線を巻き、中央に大きな漏洩磁束を与えるため空隙を設けたものである。

ここで、二次電流が大きくなった場合、漏洩磁束φl’及びφl”が増大して二次電圧が低下するので二次電流I2の増大を抑えることになる。従って、電圧−電流特性は図9.1.8(b)のような下降特性と特性となる。

即ち、電源電圧変動に対する陽極電流の変動が小さくなり、更に陽極電流の増大を抑えることになり、発振出力の安定化に寄与している。このリーケージ・トランスは、永久磁石を用いた電子レンジなど小電力管用マグネトロンの電源回路に広く用いられている。

図9.1.8 リーケージトランス説明図
図9.1.8 リーケージトランス説明図
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