マイクロ波加熱応用技術よろず相談室

マイクロ波加熱応用技術よろず相談室

電波の中のマイクロ波帯域は、電磁波加熱の一種である誘電加熱に利用されています。
その装置は昭和29年(1954年)、米国で「RaderRange」の名で開発・商品化されました。これが電子レンジの始まりです。

我国で、業務用電子レンジが開発されたのは昭和36年(1961年)です。翌昭和37年(1962年)には、当時の国鉄が業務用の電子レンジを採用し、寝台列車や新幹線のビュッフェなどで使用されました。

一方、工業用マイクロ波加熱装置は、マイクロ波出力4kW程度のマグネトロン(昭和40年開発)を用いた「畳殺虫用マイクロ波加熱装置」が昭和42年(1967年)に開発・製品化に成功。その後、内部加熱の特長を生かし、各種の加熱炉が開発され、各産業分野に導入され現在にいたっています。

ところで、マイクロ波加熱に関する書籍や各種技術雑誌の論文などは数多くありますが、その内容は技術者なら知っている一般的なものがほとんどです。またハード面すなわち加熱装置・応用機器の立場から記載した具体的・実用的な書籍・論文もなかなか見当たらないのも実情です。

このような背景の中で、本HPは、企業で長い間マイクロ波加熱装置の開発設計に携わっきた技術者としての経験をもとに、開発現場で役立つ知識や応用技術のノウハウを掲載しています。

内容として、●マイクロ波加熱(誘電加熱)の原理、●各種業界での応用例、●加熱対象物の形状・性状に合った加熱方式、●マグネトロンの発振原理、●マグネトロン側から見た発振不具合現象、●マイクロ波発振機の出力変動、●マイクロ波オーブンの設計要領、●オーブンでの放電など異常挙動発生の要因とその対策、●マイクロ波領域での各種測定方法、●装置の試験検査項目・方法、●各種導波管(E/Hコーナ・変換導波管など)の設計手順、●各種物質の比誘電率・誘電体損失角、●比熱・融解熱・気化熱・含水率などです。

本HPは二部構成となっています。

一部は、マイクロ波加熱応用技術の一般的な内容を二部より抜粋したものです。カタログなどに記載されている内容よりは濃厚と言えます。

二部は、一部の内容のほか、マイクロ波加熱・乾燥処理をより具体化するのに必要と思われる内容を記述したもので、今後は見直しを含め随時加筆・充実化させたいと考えています。

当HPにアクセスしていただいた方には、まず一部をお読みいただいて「キッカケ」をつかんでいただき、さらにより深く知りたい方には本相談室の会員になっていただいて、その中で質疑応答あるいは必要に応じて資料提供などメールで取り交わし情報を提供いたします。

マイクロ波加熱応用技術者の皆様のためのホームページとして、積極的にご活用していただきたいと思います。